【潤滑のキホン】 ENEOS・出光・コスモ……昔は別の会社だった? 石油元売会社の変遷

query_builder 2026/09/30
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ガソリンスタンドを見ていると、
「ENEOS」「apollostation」「コスモ」など、さまざまなブランドを目にします。


ところが、少し昔の写真や看板を見てみると、
「日本石油」「三菱石油」「昭和シェル」「共同石油」「丸善石油」など、
現在ではあまり見かけなくなった名前がたくさん登場します。


「これらの会社は、いったいどこへ行ったのでしょうか?」


実は、日本の石油業界では、
長い年月の中で会社同士の合併や経営統合が繰り返されてきました。


今回は、現在の石油会社がどのような歴史をたどってきたのか、
一般の方にも分かりやすくご紹介します。

ENEOS・出光・コスモ……昔は別の会社だった? 石油元売会社の変遷

そもそも「石油元売会社」って?

「石油元売会社」という言葉は、普段あまり聞く機会がないかもしれません。


簡単にいうと、海外などから原油を調達し、製油所でガソリン・灯油・軽油・重油などの石油製品をつくり、それらを販売する会社です。


私たちがガソリンスタンドで給油するガソリンも、
その上流にはこうした石油会社があります。


また、ガソリンだけではありません。


自動車や機械などに使用されるエンジンオイル、ギヤ油、油圧作動油などの「潤滑油」も、石油会社が取り扱う重要な製品の一つです。

昔は、今よりたくさんの石油会社がありました

現在、私たちが目にする石油会社は、ENEOS、出光、コスモなど、ある程度限られています。


しかし、以前は数多くの石油会社が存在していました。


例えば、

* 日本石油

* 三菱石油

* 共同石油

* 丸善石油

* 大協石油

* 昭和石油

* 昭和シェル石油

* 出光興産

など、現在では会社名が変わったり、他社と統合したりしている企業が数多くあります。


では、なぜこれほど多くの会社が統合されていったのでしょうか?

なぜ石油会社は合併・統合したのでしょう?

その背景には、石油業界を取り巻く環境の変化があります。


自動車の普及や経済成長によって石油製品の需要が大きく伸びた時代を経て、日本の石油市場は次第に成熟していきました。


さらに、1990年代以降には石油製品をめぐる規制緩和なども進み、石油会社を取り巻く競争環境が変化していきます。


石油産業は、製油所などの大規模な設備や、製品を全国へ届ける物流網など、多くの設備や資本を必要とする産業です。


そのため、企業同士が統合することで、設備や物流、販売網などを効率化し、競争力を高めようとする動きが進んでいきました。


こうして、現在の大手石油会社につながる大きなグループが形成されていったのです。

ENEOSにも長い歴史があります

現在、日本で最も身近な石油ブランドの一つといえば「ENEOS」ではないでしょうか。


しかし、ENEOSという名前が昔から使われていたわけではありません。


そのルーツの一つには、1888年創業の「日本石油」があります。


その後、さまざまな企業との統合を経て、


日本石油

↓

新日本石油

↓

JX

↓

JXエネルギー

↓

JXTGエネルギー

↓

ENEOS


という大きな流れにつながっています。


つまり、現在私たちが目にしている「ENEOS」というブランドの背景には、100年以上にわたる石油会社の歴史があるのです。

出光興産と昭和シェル

もう一つ、身近な例が「出光」と「昭和シェル」です。


かつては「出光興産」と「昭和シェル石油」という別々の会社でした。


昭和シェル石油といえば、赤と黄色の貝殻マークの「Shell」の看板を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。


この2社は2019年に経営統合しました。


そして現在、出光のサービスステーションでは「apollostation」というブランドが展開されています。


昔「Shell」の看板を見ていた方にとっては、現在の「apollostation」を見て、「いつの間に変わったの?」と思われるかもしれません。


これも、石油業界の再編によるものなのです。

コスモ石油も、実は合併によって誕生しました

現在の「コスモ石油」も、最初から一つの会社だったわけではありません。


1986年、大協石油、丸善石油、旧コスモ石油の3社が合併し、「コスモ石油」が発足しました。


さらに、その後も業界再編が進み、現在のコスモエネルギーグループへとつながっています。


「丸善石油」という名前を聞いて、「昔のガソリンスタンドを思い出した」という方もいらっしゃるかもしれません。


実は、その歴史は現在のコスモ石油にも受け継がれているのです。

石油会社の歴史をたどると、意外なつながりが見えてきます

ここまでご紹介したように、現在私たちが目にしている石油会社の名前を少しさかのぼってみると、意外な会社同士のつながりが見えてきます。


例えば、


「昔の日本石油は、現在のどの会社につながっている?」


「昔の三菱石油は?」


「昭和シェルはどうなった?」


「丸善石油は?」


と調べていくと、まるで会社の「家系図」のようになっていきます。


会社名は変わっていても、それまで培ってきた技術や設備、製品、販売網などは、合併・統合後の会社へ引き継がれていきます。

実は「潤滑油」にも、この歴史がつながっています

ここまでガソリンを中心に石油会社の歴史をご紹介しましたが、実は私たちが取り扱っている「潤滑油」も、こうした石油会社の歴史と深く関係しています。


エンジンオイル、ギヤ油、油圧作動油、工業用潤滑油など、潤滑油は自動車や工場の機械をはじめ、さまざまな場所で使用されています。


そして潤滑油にも、現在の会社名になる前の「昔のブランド」や「旧会社」の歴史が残っています。


そのため、潤滑油の業界では、


「この製品は昔、どこの会社の商品だったの?」


と調べてみると、意外な会社同士のつながりが見つかることがあります。

会社名が変わっても、歴史は受け継がれている

普段何気なく目にしている「ENEOS」「出光」「コスモ」といった石油会社のブランド。


しかし、その一つひとつをたどってみると、そこには長い歴史があります。


会社の名前は時代とともに変わってきましたが、その中で培われた技術や製品、ノウハウなどは、次の時代へと受け継がれています。


ガソリンスタンドや潤滑油製品を見かけたとき、


「この会社は、昔はどんな会社だったんだろう?」


と少し歴史をたどってみると、普段とは違った見方ができるかもしれません。


私たちが日々取り扱っている潤滑油にも、実はこうした長い歴史が詰まっています。


今後も機会があれば、昔の石油会社や潤滑油ブランドが現在どのようにつながっているのか、さらに掘り下げてご紹介したいと思います。

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